ポーランド ②ショパン生誕200周年 記念コンサート編
今回のポーランド旅行の大目的は、
ショパン生誕200周年 全記念コンサート鑑賞
でした。

<コンサート会場>
2/22~2/28   ・・・ フィルハーモニーホール
3/1 ガラコンサート ・・・ 国立オペラ劇場
※ガラの意味は「お祭りや、祝祭、にぎやかな催し物」で、ガラ・コンサートとは
「記念公演・祭典」「豪華な出演者を多数取り揃えた特別なコンサートの事」

2/22」は、ショパンが洗礼を受けたブロフフ教会の、ショパン出生証明の日付。
3/1」 は、ショパン自身が自分の誕生日と言っていた日。
その2つの誕生日にかけて“8日間”、記念コンサートが行われたのです。

まさに夢のような贅沢なコンサートを連夜聴くことができました。
初めて聴いたピアニストも多かったのですが、さすがに記念コンサートに
招かれただけのことはある素晴らしいピアニストばかりでした。

こんな私が連日コンサートを聴いていくうちに、「あのピアニストの音がどうだった」とか、
同じ曲の聴き比べでは、「あちらの曲表現の方がどうだった」とか、いっぱしに感想を
言ったりしていたのだから、すごい体験をしたものだと思いました!(≧▽≦)/

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<プログラム>

【2/22】
ピアノ:ラファウ・ブレハッチ
アントニ・ヴィト指揮 ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
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シューマン:交響曲第2番ハ長調作品61
ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調作品21

【2/23】
ピアノ:イーヴォ・ポゴレリチ
ゲオルグ・チチナゼ指揮 シンフォニアヴァルソヴィア
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ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調作品21
シューマン:交響曲第4番ニ短調作品120

【2/24】 (2コンサート)
ピアノ:マレイ・ペライア
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バッハ:パルティータ第6番ホ短調BWV.830
ベートーヴェン:ピアノソナタ第30番ホ長調作品109
ショパン:バラード第3番変イ長調作品47
      練習曲ホ短調作品25-5
      練習曲イ長調作品『エオリアン・ハープ』作品25-1
      練習曲ハ短調作品10-4
      マズルカ変イ長調作品59-2
      マズルカ嬰ハ短調作品50-3
      マズルカ嬰ヘ短調作品59-3
      夜想曲嬰ハ短調作品27-1
      スケルツォ第4番ホ長調作品54

ピアノ:ピョートル・アンデルシェフスキ
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バッハ:イギリス組曲第5番ホ短調BWV.810
シューマン:ペダルピアノのための作品練習曲(6つのカノン諷商品)作品56
シューマン:暁の歌(5曲)作品133
ベートーヴェン:ピアノソナタ第31番変イ長調作品110

【2/25】
ピアノ:ギャリック・オールソン
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ショパン:即興曲嬰ヘ長調作品36
      バラード第3番変イ長調作品47
      幻想曲ヘ短調作品49
      夜想曲嬰ハ短調作品27-1
      夜想曲変ニ長調作品27-2
      スケルツォ第3番嬰ハ短調作品39
      24の前奏曲集 作品28

【2/26】
ピアノ:①ケヴィン・ケナーヤーヌシュ・オレイニチャクネルソン・ゲルナー
フランス・ブリュッヘン指揮 18世紀オーケストラ
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ショパン:①ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11
      ②ピアノ協奏曲第2番ヘ短調作品21
      ③ラ・チ・ダレム変奏曲変ロ長調作品2
       ポーランド民謡による大幻想曲イ長調作品13
       ロンド・クラヴィアク ヘ長調作品14
       アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調作品22

【2/27】
ピアノ:①ニコライ・デミジェンコエフゲニー・キーシン
アントニ・ヴィト指揮  ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
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ショパン:①ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11
      ②ピアノ協奏曲第2番ヘ短調作品21

【2/28】
ピアノ:ダニエル・バレンボイム
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ショパン:華麗なる変奏曲変ロ長調作品12
      夜想曲変ニ長調作品27-2
      ピアノソナタ第2番変ロ短調作品35
      「舟歌」嬰ヘ長調作品60
      「子守歌」変ニ長調作品57
      ポロネーズ変イ長調作品53「英雄ポロネーズ」

【3/1】 ガラコンサート
ピアノ:①ユンディ・リダン・タイ・ソンギャリック・オールソン
②フランス・ブリュッヘン指揮 18世紀オーケストラ
③アントニ・ヴィト指揮 ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
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ショパン:①夜想曲変ロ短調作品9‐1
       夜想曲変ホ長調作品9-2
       夜想曲変ニ長調作品27-2 
       アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調作品22
      ②ピアノ協奏曲第2番ヘ短調作品21
      ③ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11

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<コンサートを聴いて>

2000年ショパンコンクール優勝者のユンディ・リ。 その時のコンクールを含めた
特集映像でファンになりましたが、生演奏を聴くことができて幸せでした♡
とても美しい演奏でした。
緊張していたようだ、と言っていた人たちもいました。
悔いが残るのは、出番が1番目で、次の演奏のステージ移動もあり、
アンコールができなかったこと・・・

そして、新たにアンデルシェフスキという素晴らしいピアニストを知りました。
なにしろ音の1つ1つが米粒のように艶々と光り立ち上がって、弾力があり、
音楽が生き生きと輝いていました☆
完璧なものを弾きたいという拘りからか、ついにアンコールまでもショパンを弾いてくれず、
当日はひどく憤慨した私たちですが、日を追うごとにアンデルシェフスキの音だけが
他のピアニストと違っていることを認めざるを得なくなってきました。
とにかく、また“あの音”が聴いてみたいです!

それぞれに、キーシンが一番、ゲルナーが一番、と言う人もいました。
2005年ショパンコンクール優勝者で、ポーランドの星ブレハッチもとても素晴らしく、
ダン・タイ・ソンもさすがの演奏でした!
もちろん、どのピアニストも素晴らしい演奏が続きました。

惜しかったのは、いつも完璧のイメージが強かったバレンボイムのミスタッチ。
何箇所かありましたが、最後は和音がずれたまま修正できずに終わってしまいました!
ご本人も納得がいかなかったのか、コンサート後に弾き直していたそうです。
もちろん演奏の随所に素晴らしい音楽性を感じたし、「子守歌」など
それはそれは美しい演奏もあったのですが、巨匠でもこんなことがあるのですね。
人間ですからね。^^;

ピアニストにも、色々な性格が見え隠れします。
ポゴレリチが一番個性的でした!
演奏は強弱がはっきりしており、特にpは力を抜いたような柔らかく美しい演奏でしたが、唯一人楽譜を見て演奏し、しかもオーケストラが始まっているのにイスを譜めくりの人のと
交換したり、ピアノ独奏が始まるぎりぎりまでイスの上げ下ろしをしていたり・・・
アンコールも再び同じ曲の2楽章を弾いたきりで、ピアノの蓋を閉めるポーズなど、
偏屈なのか、お茶目なのか!?!?

オーケストラでは、シンフォニアヴァルソヴィアが素晴らしかったです♪

18世紀オーケストラは、ショパンの時代の音楽に近いものかもしれません。
ピアノがチェンバロのような音で、どのピアニストも上手に弾いてくれましたが、
現在のピアノの音に慣れてしまっている私には、ちょっと物足りなさを感じました。


<コンサート会場について>

こちらは寒い国で、どのコンサート会場にもずら~っとコート預かりのクローク
ありました。
イスの並び方は前後がジグザグにずれていて、前の人の頭と頭の隙間から
ステージが見えやすくてよかったです。
日本の会場の設計も、みんなこうならないかな!?

観客の感動の気持ちを伝えるブラヴォー!の歓声や、
スタンディングオベーションも爽やかで気持ちよかったです。
たとえ女性一人で立ち上がって意思表示しても自然で、会場が感動の嵐の時は
前が一斉に立って見えなくなったりすると、慣れていない私たちも乗じて立ち上がり
拍手喝采できたのは爽快でした。
この習慣、恥ずかしがり屋の日本人にはあまり馴染まないかもしれないけど、
もっと日本にも根付いてほしい気がしました♪

最終日の≪ガラコンサート≫
会場だった国立オペラ劇場は、当日建物全体がライトアップされ、
入り口前には白馬と馬車、と美しい演出でした。
でもこの日はすごい強風で、外で落ち着いて見ていることはできませんでした。
セキュリティチェックを通って中に入ると、宮廷のきれいな正装姿の男女が。
こちらはコート着膨れ状態なのに、思わず記念写真を撮ってしまいました。
この時点で、完全に雰囲気に呑み込まれてしまいました。

座席については、フィルハーモニーでは比較的前の方の良い席でしたが、
国立オペラ劇場は3階席。そこに辿り着くのに、ものすごく苦労しました。
階段が2階までしかなく、3階以上はエレベーターしか行ける手段がない!
のですが、すぐに定員オーバーで乗れなくなってしまいます。
それでも、なんとかツアーの人たちの中では早めに着席できたのですが、
聴く心の準備ができていないまま開演になってしまいました。

一番のお目当てのユンディ・りが最初に出て来て、演奏が始まりました。
ステージは遠いし、ステージの光はやたらまぶしいし、気持ちが宙に浮いたまま
聴き終えてしまい、アンコールの拍手を続かせられなかったのが一番の心残りです。
大拍手が続いたダン・タイ・ソンも、次の演奏形態移動のためかアンコールしません
でした。
そして最悪の予感が当たり、アルゲリッチから変更になった最後の演奏者の
オールソンのみがアンコールを3回も弾きました。
本当に落ち込みました。エ~ン

ユンディ・リは、ガラコンサートの独奏4曲のみ。
オールソンはすでに25日にコンサートしていて、もうたっぷり聴いているのです。
それなのに、ガラコンサートではコンチェルトの上にアンコールまでして、
この日だけでもユンディ・リと並ぶ計4曲演奏。
それはないよ~

ユンディ・リダン・タイ・ソンのアンコールさえあれば、張り合いよく気持ちが盛り上がり、
オールソンも達者なピアニストなので、このままで何も文句はなかったのに~
あ~ぁ…

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<このコンサートツアーに参加していた人々>

音楽愛好家の方々が多かったです。
1人で参加されている人が多いのにも驚きました。
ピアニストや曲、音楽に大変詳しく、普段出会えない積極的な方々ばかりで
大いに刺激をもらいきました。
今回ファンになったアンデルシェフスキの追っかけの方とも親しくなれ、
貴重なお話をいろいろ伺うことができたのもラッキーでした♪

また、退職までしてこのコンサートを聴きにいらした方がいて、それを聞いただけでも
ますます“今回のコンサートを聴けた価値”を噛みしめている私たちです♪(笑)
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by sato_ongaku | 2010-03-14 23:01 | ♭ショパン200年inポーランド | Comments(4)
Commented by むとう at 2010-03-19 08:48 x
こんにちは!武藤です^^
先生ますます楽しんでいらっしゃいますね。
なんだか先生のブログを見ると元気が出ます。ありがとうございます。
去年の発表会でショパンを弾きましたよ。ボロボロでしたが~^^;
Commented by piu♪ at 2010-03-21 22:23 x
むとうさん
はい、ますます楽しんでます♪^^
と言いつつ、毎日はいっぱいいっぱいですけどね。(笑)
ブログを見ていてくれていて、ありがとうございます。(*v_v)
ショパンは雨だれ、ワルツと弾いていましたが、また次の曲を弾いたのですか?
Commented by むとう at 2010-03-26 14:05 x
グランドワルツ op42 です~♪素敵な曲ですよね。
今はモーツァルトのきらきら星変奏曲を弾いてます。
Commented by piu♪ at 2010-03-26 14:38 x
むとうさん
わ~、素敵な曲を発表されたのね☆
モーツァルトのきらきら星変奏曲は、のだめちゃんのリサイタルでの
演奏が思い浮かびますね。^^
どんどんレパートリーが増えていますね。 応援していま~す♪
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